もめる離婚と円満な離婚の違いとは?
「離婚は結婚の何十倍も大変」
と言われますが、たしかに離婚するのって大変です。
結婚するのも式場の見学から結婚式が終わり、新婚旅行が終わるまで
1年くらいかけて準備することが多くて大変だと思いますが
離婚の場合、成立するまでの期間もそうですが
精神的な負担が重圧となることが多いです。
なかなか同意が得られないと、離婚成立まで3~5年もかかってしまう事もあるんです。
なぜそんなに時間がかかってしまうのか?
それはもめるからです。
お互いの意思が違う方向に向いているので、
当然といえぱ当然ですね。
離婚はなぜもめるのか?
離婚の話を切り出すと、ほぼ9割りがたもめます。
夫:「じつは、今年いっぱいで離婚しようと思うんだ」
妻:「えっ?そうなの?分かった~」
夫:「じゃあ今週、離婚届もらってくるよ」
妻:「オッケー♪」
なんてソッコーで決まって円満離婚なんて夢のまた夢・・・
たいてい、ケンカしたり、口をきかなくなったり、
最悪は相手の親が出てくるなんてこともあります。
フツーに付き合ってるだけだとそこまでならないのにね。
恋愛中のカップルが別れるのとはぜんぜん違う
フツーに恋愛してるカップルが別れるときも、もめる場合がありますが
離婚するときほどもめる事はないですね。
それは自由だから。
さすがに相手の親と仲良くなってくると、気まずくはなるけど
でも別れるの自由です。
浮気がバレて別れることになっても、慰謝料なんて発生しません。
それは法律がないからです。
結婚は法律が絡んでくるから
結婚すると、民法上の法律がからんできます。
まず、結婚するときにも法律があり、法律の基準を満たしていないと結婚できません。
おもな法律の基準とは
①男は18才以上、女は16才以上でないと結婚できません。
※2022年4月1日から女性も18才以上になります。
②すでに結婚している人は他の人と結婚はできません。
③未成年(20才未満)の場合は親の同意が必要です。
※2022年4月1日から成人年齢が18才に引き下げられるため、18才以上は親の同意は必要なくなります。
④近親者どうしの結婚は禁止
近親者とは、祖父母、父母、子、孫
、曾祖父母、叔父母、兄弟、甥姪などです。
⑤女性は再婚禁止期間(離婚してから100日間)を過ぎてないと結婚できない。
※ただし、離婚時に妊娠していなければ結婚できます。
また、離婚した同じ男性とならすぐに再婚できます。
これは、離婚してすぐに妊娠すると、離婚した前の夫の子か、新しい夫の子か判別がつかなくなるのを防ぐためです。
以上が結婚するための法律の基準です。
また、結婚したあとも法律上、夫婦が守るべき基準があります。
①夫婦はどちらか一方の名字に統一しなければいけません。
②夫婦のどちらが死亡した場合は、残された一方は旧姓に戻すことができる。
③夫婦は婚姻中に発生する費用は、お互いに築いた財産を使って分担しないといけない。
④親権(子育て)は、父母の婚姻中は、父母が共同して行わないといけない。
⑤夫婦は同居し、互いに協力し助け合いをしなければならない
ほか、たくさんありますが、おもな夫婦の婚姻中における法律です。その他、離婚するときにも、法律があるんです。
基本的に離婚する時は、お互いが同意しないと離婚できないんです。
もしあなたが離婚したいと言っても、相手が拒否してるうちは離婚できません。
協議離婚(話し合い)で離婚が成立しない場合は
調停離婚
↓
審判離婚
↓
裁判離婚
と進んでいきますが、裁判で離婚が認められるケースは以下の理由です。
①配偶者に不貞行為(浮気、不倫)があったとき。
②配偶者から悪意で遺棄(生活費を渡さないなど)されたとき。
③配偶者の生死が三年以上明らかでないとき。
④配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。
⑤その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。
(暴力、DV、モラルハラスメント等)
以上の状況が認められないと基本的には離婚できません。
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【 裁判にしたくないなら円満に離婚しましょう 】
未成年の子供がいるとさらにもめる
未成年の子供がいる場合は、さらにもめる要素が増えます。
もめる原因とは以下の2点です。
①親権をどうするか
親権とは子供を引き取って育てる親の事です。
小さい子ども(小学生くらいまで)の場合は、ほとんど母親が親権者になる場合が多い。
でも、あなたが親権者になりたければ、
もめるのを覚悟で話し合わなければいけません。
親権についてくわしくはこちらをどうぞ
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【 子供の親権で揉めずに円満離婚する方法とは? 】
②養育費はいくらにするか
離婚をしたとしても、夫婦の間に生まれた子供は、親子の関係です。
そうすると、子供と離れて暮らす親は、親権者に対して養育費を払う義務が発生します。
その養育費をいくら払うかでもめることが多いです。
支払う期間については、子供が社会人となって、経済的に自立するまでとなっています。
養育費をもっと詳しく知りたければこちらをどうぞ
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【 円満に離婚するなら子供の養育費はいくらにする? 】
円満離婚とはどんな離婚?
円満離婚とは一般的に、もめることなく円満に離婚手続きが成立することを指します。
ただ、離婚でまったくもめないケースは稀でしょう。
夫婦お互いの主張がぶつかるわけですから、もめないほうがおかしいわけです。
それでも、話し合いで解決して離婚が成立すれば、
一般的に円満離婚と言われますね。
いわゆる協議離婚で終わるケースです。
協議離婚で終われば、早ければ1週間くらいで離婚が成立することもあります。
(結婚より早いですね(^^;))
でも、裁判まで泥沼化してしまうと、何年もかかってしまい、費用もそれだけかかるんです。
同じ離婚するならできるだけ円満に解決したいですね。
もめる離婚を円満に変える方法
先ほどお伝えしたように、結婚には民事上の法律が絡んできますので、
離婚するときにも法律があります。
それを夫婦で決めないといけないのです。
おもな決め事とは
①親権者を決める
先ほどお伝えしたように、必ず夫婦のどちらかに決めないと離婚届が受理されません。
②養育費を決める
毎月いくら払うのか?
支払い方法などを決めます。
③面会交流を決める
面会交流権は、離れて暮らす親と、親に会いたい子供の権利です。
原則親権者は拒否できません。
面会交流についてはこちらをどうぞ
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【 妻と円満に離婚できない・・子供と面会できるか心配 】
④慰謝料を決める(必要に応じて)
慰謝料については、必ず発生するわけではありません。
どちらか一方が有責行為をして、それが離婚の原因になった場合、
慰謝料が発生します。
⑤財産分与を決める
財産分与とは、結婚してから夫婦が築いた財産を、
離婚するときに分配する決まりです。
財産分与についてはこちらをどうぞ
↓ ↓ ↓
【 円満に離婚するための財産分与とは? 】
以上5項目が離婚時に決めないといけない事項です。
こりゃ揉めますね・・・(^^;)
もめる要素を円満に解決するために大切なことは、大きく分けると
①子供のことを決める
②お金の問題を決める
この2つです。
女性が離婚して直面する問題は、生活費ですから、
つまり「お金」です。
結局、「お金」の問題が解決すれば、離婚は円満に進むのです。
「離婚は結婚の何十倍も大変」
という意味分かりました?
もっと円満に離婚する方法を知りたければこちらをどうぞ
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